ムービーハッカソンとは

こちらの映画祭サイトではあまり発信をしていませんでしたが、「福井駅前短編映画祭」のスピンオフ企画として、2016年から「ふくいムービーハッカソン」という映画制作プロジェクトを実施しています。

このプロジェクトは、一言でいえば“市民参加型の、3日間で短編映画を撮影するプロジェクト”です。誰もが映画制作に携わることができる“場”を作ろうという思いがあります。

元々は、審査委員長である津田寛治さんの一言でした。「みんなでヨーイドンで映画を撮って映画祭で流すの面白そうだね」と。今ではその言葉も忘れているかもしれませんが、それを実現するために考え出したのがムービーハッカソンでした。

まずはみんなで集まって、その場で撮影する。誰も彼もが初めてのことなので、勝手もわからず何をすればいいのかという感じでしたが、それでも経験のある監督や役者の方が参加してくれたことで、作品としてはしっかりしたものが完成しました。

さて、ムービーハッカソンという言葉ですが、これはIT用語である、ハッキング(hacking)とマラソン(marathon)を掛け合わせた造語「ハッカソン」がまずあります。ハッカソンとはみんなで集まって、短期間でプログラムを組んだりバグを見つけたりをする、短期集中イベントです。それに映画を組み合わせました。ムービー+ハッキング+マラソン、これがムービーハッカソンです。

さらに地名を加えることで「ふくいムービーハッカソン」と名付けましたが、ムービーハッカソンという名称はどの地域でも自由に使っていいと考えています。どんな地域でも、みんなで集まって短期集中で映画を撮影する、そのイベント名にムービーハッカソンという名称を使って構いません。

ちなみに、「市民参加型だから素人くさい作品になるんじゃないの?」という声もあります。が、これまで「ふくいムービーハッカソン」で制作した作品で、他の映画祭で評価されたものも数多くあります。

「いっちょらい」(2017):ながおか映画祭準グランプリ

「ふ、」(2022):アメリカ・トップショーツ月間賞、アメリカ・パサディナ国際映画祭上映、シンガポール・ワールドフィルムカーニバル上映

「supersunset」(2023):日本国際観光映像祭ノミネート

「End of Dinosaurs」(2023):ぴあフィルムフェスティバル審査員特別賞、東京国際映画祭上映、JAL機内上映

「Sweet Silly Dance Night」(2024):ドイツ・ハンブルグ日本映画祭上映

このうち3本は、毎年映画祭で「駅前賞」という賞を受賞した監督が制作しています。「駅前賞」とは、次年度の「ふくいムービーハッカソン」の監督をお願いされる権が付いてきます。この賞は4年前から設置されており、つまりは毎年何らかの映画祭・映像祭にて評価されています。

今年は、昨年受賞した加藤也大監督が務めます。加藤監督以外は全員市民です。9月13日~15日、福井駅周辺で「ふくいムービーハッカソン」を実施します。もしお時間がありましたら参加してみてください。こちらはいつでもウェルカムです! 参加希望の方は moviehackathon@gmail.com までご連絡ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次