[widetext]KIYUMI’S POETRY AND[/widetext]
[widetext]SAYURU’S EMBROIDERY[/widetext]

杉田愉監督

杉田愉監督

キユミにとつて詩を書く事は「枯れた枝に落ら葉を付けるようなもの」らしい。
「決して水はやらずに、花が咲くのも期待せず、本来あった場所にそっと戻してあげる」ように言葉を置くのだそうだ。キユミがひとつ詩を書くたびに友人のサユルは虹色の詩集ノートを包むカバーに葉の刺繍を施している。初秋から晩秋へと移りゆく風景のなかで思春期特有の繊細且つ複雑な心のありようと圧倒的なオ能の残酷さを描いた物語。